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この会が郷土研究家らと共に調査を進めていたが、昭和四十五年(1970年)に文月稲荷神社から百五十年前の天保年間の「奉納額」を発見した。同時に、「稲荷神社造営由来の額」も発見されている。  この俳句額には、当時、江戸・松前間の交易で名を高めた八代目伊達林右衛門である「棲雲居雁来」の俳号も記されている。
 額は、横二・三メートル、縦五十センチほどのカツラの木を使ったもので、その中には毛筆の変体仮名でびっしりと俳句が書かれている。神社に俳句を納め、五穀豊穣・家内安全を祈ったようで、当時の生活がしのばれる句が多い。

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